弁護士ブログ

女性総合法律事務所ラレーヌビクトリア

「夫は外、妻は家庭」という考えを持った人

選挙が終わりました。歴史的な政権交代から3年半、もとに戻りました。有権者の半数が女性なのですから、女性の声を反映してくれる責任ある政党が現れれば多くの支持を獲得できるはずなのに、少子化対策
について目を見張る政党はありませんでした(というのが私の感想です)。

少子化って女性の無言の抵抗とも思えます。出生率の低下の理由は様々で、一元化はできないと思いますが、生んだ後の子育ての環境があまりに整っていないために躊躇している女性は少なくないと思います。
たとえば、職場で時短休暇(本来の就業時間より短い時間での勤務を認めるという制度で、その短縮部分の賃金も減額される場合が多いです。

育児のため、例えばお子さんを保育所に迎えにいかなければならないなどで利用する方が多いです)を申請取得すると、周囲から無言の圧力がかかったり、実質的には昇進の芽を摘まれてしまったり・・というお話を多く聞きます。

こんな状況を放置していては何も変わりません。昨日朝日新聞朝刊に興味深い記事が掲載されていました。内閣府調査で、「夫は外、妻は家庭」という考えを持った人が92年の調査開始以来初めて増加に転
じ、51.6%と再び半数を超えたそうです。

特に20代で急増しており09年時より10.3ポイント増えたそうです。この現象について、博報堂若者生活研究室アナリスト原田曜平さんは「この調査結果を『若者の保守化』とオッサン目線だけで
とらえるべきではない。男性も女性もバリバリ働き子育ても完璧にする。そんな理想を追うのは難しいと感じた若者がより現実的な判断をしたと評価すべき」と述べておられました。

私も「オッサン目線」はうんざりすることがあるのですが、残念ながら多くの組織で意思決定機関において「おっさん目線」しか反映されていないのが現実です。議員や企業幹部における女性の少なさは世界でも群を抜いていますよね。そこに違和感を感じないままでは少子化で日本は沈没すると思います。